リノベで生まれたおしゃれカフェ、定休日には沈みがちな心もサポート 認知症、子育て、障害…悩み語り合えるサロンに 指宿市「麦no香fe」
鹿児島県指宿市西方の住宅地に、空き家を改修したパン屋兼カフェ「麦no香fe」が開業した。無添加のパンやドリンクを提供し、障害者が接客や製造に携わる。定休日には、認知症や子育てなどの悩みを語り合えるサロンも開く予定。関係者は「地域のよりどころとなる店を目指す」と意気込む。 【写真】昔ながらの住宅構造を生かしたカフェスペース=指宿市西方
同市の社会福祉法人「希望の風福祉会」理事長の今奈良孝さん(49)が「おしゃれな雰囲気で障害者が働き、住民も気軽に集えるような場をつくりたい」と発案。10年以上手付かずだった二世帯住宅を購入し、約3カ月かけて改修した。 昔ながらの外観や構造は生かしつつ、木のぬくもりを感じられるカフェスペースを整備。売り場には、1個60~300円ほどのパン十数種類が並ぶ。コーヒーやスムージーのほか、ポテトなどセットメニューも提供している。 定休日を活用したサロンは、6月から毎月第2~4水曜日の午後1~3時に開催する。第2週は認知症、3週は子育て、4週は障害をテーマに、本人や家族、地域住民など誰でも参加できる。いずれの回も同法人の専門職が同席し、相談に応じる予定だ。 住所は西方5095の17。営業時間はカフェが午前11時~午後3時、パンの販売は正午~午後4時で、水、日曜定休。サロンは各回定員15人の予約制で、参加費は100円(ドリンク付き)。同店=0993(23)8084。
南日本新聞 | 鹿児島
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