販売50年のグリコ「ポッキー」9月に大幅リニューアルへ
グリコ広報べっちゃん登場。「ポッキー」9月に大幅リニューアルへ THEPAGE大阪
江崎グリコ(本社・大阪市)は20日、今年で発売50年になるお菓子「ポッキー」の5品を大幅にリニューアルし、9月1日から販売すると発表。ポッキーチョコレートにはプレッツエルにオイルコートを施され、いちごポッキーにはプレッツエルに果肉を練りこむなどしており、担当者は「さらなる進化を目指し、ポッキーの売上を2020年には10億ドルに伸ばしたい」などと意気込みをみせている。
ライトユーザーの購入率アップはかる
ポッキーは1966年10月に初代の「ポッキーチョコレート」を販売して以来、今年で販売50年を迎える同社の看板ともいえる商品。現在は国内だけでなく、世界30か国で販売され、年間で約5億箱(国内2億、世界3億)を販売しているという。 今回リニューアルされたものは、いずれも製法や原料の見直しが行われており、担当者は「プレッツエルが味けないというご意見を受け『ポキっとした食感を維持しながら口どけを向上させた」と話す。このほか「つぶつぶいちご」には、オイルコートに加え発酵バターを配合するなどし、プレッツエルの粘着性を改善するなどしたという。 担当者は今回のリニューアルについて「最大の目的は50年目を節目にお客様に感謝の気持ちをあらわしたいと思います。さらなる次世代のおいしさを展開したい」と意気込みをみせる。また、季節の変わり目などのタイミングに合わせて年5回のプロモーションをかけ、ライトユーザーの購入率のアップをはかることなどをあげた。
2020年には売上10億ドル目指す
また、価格については「ご提案価格は少しこの秋から上げています。上げた背景は新しいおいしさを提供するにいたって原料費等含めて、価値を入れて新しいスペックで提供したかったので、付加価値型の新しいポッキーの新しいタイプ。ご推奨価格は今までの143円から150円のご提案をしていきたいと思います」などと話した。
このほか、ポッキーは世界30か国で販売され、中国やタイでは高い認知率を誇るという。そうしたユーザーには「日本に来るとこんなに違うポッキーがたべられるよ」といったものを見せ、インバウンド需要の獲得も目指していくという。だが、中国では沿岸部では進出しているが「まだ内陸部では広がっていない。新しい国へ販売するとなるとコストもかかるため、今後はそうした地域を中心に広げていく」とも話す。 現在、ポッキーの売上は4億弱。担当者は「2020年に10億ドルにすることを目標とし、さらなるグローバルブランド化を目指す」と意気込みをみせていた。