【漫画】人斬りが救ったのは女性の姿をした男性…珍しい組み合わせのカップル誕生に「新たな門が開いた」と好評の声
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回取り上げるのは、漫画家の小祭たまごさんが手がけた『人斬り女侍が男娼を拾う話』だ。 【漫画】どこからどう見ても女性なのに…人斬りと男娼の出会いに「設定が新しい」「新鮮なのに刺さった」の声 同作は江戸時代から存在した「男娼」をテーマにした1作で、小祭さんのX(旧Twitter)に投稿されると1.8万もの「いいね」を獲得。そこで作者である小祭さんに『人斬り女侍が男娼を拾う話』を創作したきっかけなどについて話を伺った。 ■男娼と人斬りの珍しい組み合わせに反響続出 江戸時代初期、とある「人斬り」が、ならず者に襲われていたひとりの女性を助ける。救出後、女性の声を聞いた人斬りは、すぐさま相手が「男娼」であることに気づく。男娼とは、男色の客と寝る男性の生業であり、その男娼は、男色向けの遊郭「陰間茶屋」を追い出されたという。 ひとまず人斬りは、男娼を自身の住まいに連れていき、落ち着いたところで、ふと「男色は高尚芸術的」と傍から聞いた言葉を思い出す。そして、人斬は意を決して、「拙者は 女だぞ」と打ち明けるのだった…。 男性のような見た目をした女性、女性のような見た目をした男性という組み合わせの人間ドラマに、読者からは「江戸時代にそのような職があったことを初めて知れて面白かった」「新たな門が開いた」など好評の声が相次いでいた。 ■誕生のきっかけは北野武監督の映画『首』 ――『人斬り女侍が男娼を拾う話』を創作したきっかけや理由があればお教えください。 北野武監督の映画『首』を見て男食文化について興味がわき、文献を調べたのちに制作に至りました。 ――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。 過去に何かがあった2人の仕草や会話の間合いを意識して描いたので、そこを読んでいただけましたら幸いです。 ――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共に教えてください。 「わが身のほか~」の一連のセリフある13ページ目です。男娼自体が、それしか選択肢がなかったひとが営むことの多い職業だったみたいなので、ここは1話目で書かなければと思ってました。 ――今後の展望や目標をお教えください。 読んで下さった方が著作を買いたいなと思えるような作品を作っていくこと、印象に残ることです。そのために画力や作品作りのための資料集めや、物語作りをもっと勉強していきたく思っております。 ――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします! 「MITAINA!(みたいな!)」で『シスターになった女騎士の話っ////』を連載してますので、こちらも見ていただけましたら幸いでございます。