【ロッテ】吉井監督「チームとしてはもちろんとても痛いですが…」…佐々木朗希のポスティング容認 夢を後押し
ロッテは9日、佐々木朗希投手について、ポスティングによるメジャー挑戦に向けた手続きを開始すると発表した。 吉井監督は「チームとしてはもちろん、とても痛いですが、ただ自分もアメリカでプレーをした事があるので気持ちはものすごくわかります。そして若い今、チャレンジしたいという気持ちも分かります。未完成な部分は正直、まだまだありますが、アメリカで自身を磨き、さらにレベルアップすることも出来るのではないかとも考えます。2020年、石垣島キャンプのブルペンで初めて目にした彼の投球は私にとって野茂英雄を初めて見た時以来の衝撃でした。それを向こうでぜひ証明して欲しいです。頑張ってください」とコメントし、エールを送った。 佐々木はプロ5年目の今季は18試合に登板し、10勝5敗、防御率2・35をマークし、自身初めて2桁勝利を挙げていた。佐々木に関しては、チームのCS第1ステージでの敗退が決まった10月14日の日本ハム戦(エスコン)後に、松本球団本部長が「入団当初から毎年毎年、朗希とは話してますので、当然変わらずそういう話をすることになる。それは入った時からずっと同じなので、これからいろいろ話をしようと思います」と話し、今後に面談の場を設けるとしていた。 ポスティングシステムは球団の権利。佐々木は25歳未満でマイナー契約に限定されるため、契約金は最大で500万ドル程度。契約額に連動する球団への譲渡金は100万ドル(1~2億円)程度とメリットが薄い。球団的には経営的な側面を考えれば、25歳を迎える26年までは容認が難しい状況ではあったが、佐々木の夢を後押しする決断を下した形となった。 契約金に関しては、米スポーツ専門局「ESPN」によれば、ボーナスプール(資金)がリセットされる12月15日以降ならば、700万ドル(約10億7000万円)で、それ以前ならば250万ドル程度になるとし、契約予想額を500万ドル(約7億5000万円)としている。
報知新聞社