古河で40度 茨城県内観測史上初 「刺すような暑さ」
茨城県内は29日、太平洋高気圧に広く覆われ、猛烈な暑さとなった。古河市では午後2時50分ごろ、県内で観測史上初となる40.0度を記録した。これまでの最高は同市で2020年8月に記録した39.6度だった。 この日は上空から暖かい空気が吹き下ろすフェーン現象も発生し、気温が上昇したとみられる。県内ではほかに、下妻市で37.4度、筑西市で37.1度、つくば市で37.0度を記録。全14観測地点のうち、8地点で最高気温35度を超える猛暑日となった。30日以降も厳しい暑さが続く見込み。 気温40度となった古河市駒羽根の公園「サンワ設計ネーブルパーク」ではこの日、水遊びを楽しむ子どもたちが見られた。埼玉県さいたま市の小学4年、竹内明日美さん(9)は「暑いから水が気持ちいい」と笑顔。明日美さんの祖母で同県春日部市の山本幸代さん(59)は「太陽の下では刺すような暑さ。公園は水辺や木陰が多くてよかった」と話した。 環境省と気象庁は茨城県に「熱中症警戒アラート」を発表。県防災・危機管理課によると、午後9時現在、熱中症とみられる症状で14~95歳の男女42人が救急搬送された。重症3人、中等症22人、軽症17人だった。
茨城新聞社