宝くじが当たったのに受け取りに行かない人が「1.2%」もいる!?宝くじの「時効」はいつまで?
4億円や1億円など、高額当せんする可能性もある宝くじですが、高額当せんを夢見て多くの方が購入するものの、中には当たっているにもかかわらず受け取りに行かない方もいるようです。当せん金の受け取りには時効があるため、支払期日を過ぎてしまうと当せんがそのままなかったことになっているケースもあります。 この記事では、そんな宝くじの「時効」について解説します。
毎年約100億円が「時効当せん金」に
当せんしていたにもかかわらず換金をせず、支払期限を過ぎてしまった宝くじの賞金のことを「時効当せん金」と呼びます。宝くじの当せん金は支払い開始日から1年で時効を迎え、支払期日を過ぎてしまうと当せん金を受け取れなくなってしまいます。 ちなみに、毎年発生する時効当せん金の金額は、約100億円にも及ぶとのことです。過去5年間の時効当せん金の額は表1の通りです。 表1
※宝くじ公式サイトを基に筆者作成 なお、最も直近である令和4年度の時効当せん金額は99億円で、これは令和3年度の宝くじ販売総額8133億円の約1.21%にあたります。中には、4億円以上の当せん金が2本、1億円以上の当せん金は6本あったようです。 宝くじの発売元である「全国都道府県及び全指定都市」では「買ったら調べて、当たったら換金」するよう呼びかけています。
時効当せん金が発生する理由は?
時効当せん金が発生してしまう理由として考えられるのは、以下のパターンです。 ●宝くじを購入したにもかかわらず、当せん番号を確認するのを忘れていた ●少額の当せんだったため、そのうち行こうと思っていたら忘れてしまった ●当せん番号を確認しものの、見間違えてしまっていた ●宝くじの券をどこかに失くしてしまった ●そもそも宝くじを買っていたこと自体を忘れていた 中でも多いのが、当せんを確認したものの少額だったために最終的に忘れてしまった、換金に行かなかったというケースであると考えられます。 令和4年度の時効当せん金99億円のうち、200万円以上の時効当せん金は全体の約19%で、残りの約81%は100円、200円、300円などの末等当せん金が大部分を占めているそうです。 ちなみに、時効当せん金は宝くじの収益金と同じく、発売元である全国都道府県及び20指定都市に納められ、公共事業などに使用されることになっています。
宝くじの時効は支払い開始日から1年
宝くじの時効は、支払い開始日から1年です。支払期限を過ぎてしまうと、もし高額当せんしていたとしても時効として扱われてしまうため、当せん金を受け取れなくなってしまいます。 当然ですが、宝くじに当たっているからといって運営元から連絡が来るわけではありません。時効当せん金も宝くじの収益金と同様に公共事業などに役立てられているとのことですが、基本的に宝くじは「買ったら調べて、当たったら換金」を忘れないようにしましょう。 出典 宝くじ公式サイト 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部