意外にも簡単だった! FPが教える新NISAを始める5つのステップ
2024年1月から始まった、新NISA。個人が資産をつくることを国が後押ししてくれる制度です。 どうやらおトクらしいということはわかるものの、いざ始めるとなると面倒そう...と思っている人は多いのでは? 【画像で見る】NISAで積み立て投資を始めるときの最初の一歩をチェック! 今回は、お金のプロに新NISAの始め方をイチから教えていただきました。ポイントを押さえれば、意外にも簡単に始められるんです! *投資は元本割れすることがあります。よく検討のうえ、自己責任で行なってください。 *この記事は2024年2月2日時点のものです。NISAを始める場合は、金融機関の情報をよく読んで始めてください。 ▶︎教えてくれたのは 菱田雅生さん ファイナンシャルプランナー、ライフアセットコンサルティング株式会社代表取締役。資産運用についての講演、執筆、コンサルなどで活躍中。共著に『日経マネーと正直FPが考え抜いた! 迷わない新NISA投資術』(日経BP) 。 ■始めるのが難しそう...。いまさら聞けない新NISAのギモン ■Q:どうやって始めればいいの? 面倒くさいんでしょ? A:要点を押さえれば手続きで難しいことはありません。 下の手順のように、金融機関を決めてNISA口座を開き、何にどのくらい投資するのかを決めて、投資する金融商品を選んで申し込むと、自動的に積み立てがスタートします。ポイントを押さえて手続きを進めていけば、難しいことはありません。 ■NISAで積み立て投資を始める手順 ■1:金融機関を選ぶ NISA口座は、1人1金融機関しか使えないので、手数料の安さや取扱商品数、使いやすさなどで比較して選択を。これから口座をつくるなら、ネット証券がおすすめ。楽天証券やSBI証券なら手数料が安くて商品数も多く、利便性も高いです。 ■2:1で口座を2つつくる 金融機関で口座を開くときは、まず課税される口座 (証券会社では特定口座や一般口座など) をつくってから、NISA口座 (課税されない口座) をつくることになります。難しそうですが、金融機関のアプリやホームページに分かりやすいガイドがあります。 ■3:資産配分を決める 「何をいくら買うか」ですが、最初はつみたて投資枠の月額10万円までで、投資額が半分くらいになってもドキドキしない金額を決めます。次に、株に投資する投資信託にするのか、債券も入れた投資信託にしてリスクを低めにするのかなどの配分を決めます。 ■4:商品を選ぶ つみたて投資枠で買えるのは、金融庁が承認した投資信託やETF (上場投資信託) です。その金融商品の中から選ぶときのポイントは、手数料と投資対象、純資産総額など。長期投資が前提なので、信託報酬などの手数料は低いほうが有利になります。 *画像はイメージです。 ■菱田さんおすすめ商品はコレ! 1.eMAXIS Slim 全世界株式 (オール・カントリー) 2.eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500) 3.たわらノーロード日経225 4.eMAXIS Slim バランス (8資産均等型) 5.たわらノーロードバランス (堅実型) 1は、全世界の株式に投資するインデックスファンドで手数料が安いのが魅力。米国株の成長に懸けたい人は2。日本株に投資したい人は3。債券やREIT (不動産投資信託) も入ったバランス型が安心という人は4。債券多めで堅実な運用がいい人は5。投資の判断は自己責任で。 ■5:申し込む 毎月積み立てる金額と投資対象の金融商品を選んだら、サイトなどから申し込みをすると、投資がスタート。積み立ての場合は、最初の手続きだけでOK。あとは自動的に積み立ててくれます。積み立て額の変更や金融商品の追加購入なども随時OK。 思ったよりも簡単な手続きで始められる、新NISA。最初の一歩を踏み出してしまえば、あとは自動的に積み立てが始まります。尻込みせずに始めてみませんか? イラスト/菅幸子 取材・文/生島典子