バフェットやソロスだってミスをする…「株式投資に100%正しい決断などない」と言い切れるワケ
他者の決断が株価を動かしている
そもそも、他者の決断が株価を動かしているのであり、それもまた100%正しい決断などありえないことの理由となります。株価は需要と供給で決まります。買い手が多ければ価格が上がりますし、売り手が多ければ価格が下がります。そして買うか売るかは、各投資家が、前述のように多くの判断材料から自らの信じる決断をした結果です。みんながそれを正しいと思っていますが、それは絶対的・客観的・普遍的に正しいことでもないのです。 したがって、他者の決断によって変動している株価を100%正しく予測することなど不可能だ、ということになるでしょう。仮に、自分が100%正しい決断をしたとしても、多くの人が間違えた決断をすれば、株価は自分の思うようには動かないのですから。バブルが起きたり弾けたり、長年異常に割安で放置されている優良株があったり、将来への期待で異常に割高になっている成長株があったり、ある意味「よくわからない」のが株式市場なのです。 よって株式投資では、ミスをするのは避けられない、といえます。ウォーレン・バフェットやジョージ・ソロスなど、有名で優秀な投資家でも、ミスをして、それをミスだったと正直に述べることがあるのですから。「100%正しい決断」などありえず、「確率の高い決断」を続けていくことが、株式投資で勝ち続ける唯一の道ではないでしょうか。
「100%正しい決断」は諦め、「確率の高い決断」を続ければよい
株式投資では、何らかの決断をする際の判断材料が多すぎるため、100%正しい決断などありえない、といえます。そして、過去を単純に参考とすることができない、という点も100%正しい決断などありえないことの理由となります。そもそも、他者の決断が株価を動かしているのであり、それもまた100%正しい決断などありえないことの理由となります。 よって株式投資では、ミスをするのは避けられない、といえます。「100%正しい決断」などありえず、「確率の高い決断」を続けていくことが、株式投資で勝ち続ける唯一の道ではないでしょうか。 川合 一啓 株式会社ソーシャルインベストメント 取締役CTO