高校野球福島大会4強 浜の伝統校、快進撃 相馬 「全力校歌」声高らかに
浜の伝統校の快進撃が止まらない。24日に行われた第106回全国高校野球選手権福島大会準々決勝で勝利した相馬は32年ぶりの4強進出を決めた。準決勝で相馬は学法石川と対戦。センバツ出場校に挑む。 相馬は第3シード光南を倒し勢いに乗る須賀川創英館に快勝。試合後、のけ反りながら高らかに歌う「全力校歌」で勝利の喜びに浸った。 3年生11人中10人が中学時代の相双選抜で共にプレーした仲間。主戦宝佑真や関颯汰主将(ともに3年)ら主力は相馬市の中村一中3年時に県中体を制覇した。「地元から甲子園へ」を合言葉に、同校の門をたたいた。 練習は関主将を中心にメニューを考案し、選手の自主性を重んじている。特に打撃練習に注力し、強豪校の投手に振り負けない力強さを養った。守備では、抜群のチームワークで息の合った連係プレーを見せる。 夢に見た聖地まであと2勝。関主将は「絆の強さはどこにも負けない。ロースコアで勝ち抜く」と闘志をみなぎらせた。