外国産肉を「国産」に偽装し納品か 元社長ら5人逮捕 学校給食
tvkニュース(テレビ神奈川)
去年、外国産の食肉を「国産」と偽って県内の給食センターなどに納品したとして、相模原市内の食品加工会社「寿食品」の元社長ら5人が逮捕されました。 不正競争防止法違反の疑いで逮捕されたのは、相模原市の食品加工会社「寿食品」の元社長、鹿島敏裕容疑者らあわせて5人です。 県警によりますと、鹿島容疑者らは去年9月から10月にかけて、相模原市や川崎市の給食センターなどあわせて6つの自治体の13カ所と取り引きする際、外国産の食肉を「産地は関東地方」などと産地証明書を偽装し、豚肉などおよそ1772キロを納品した疑いが持たれています。 このうち、川崎市に納品した一部は国産と外国産の豚肉を混ぜていて、納品したおよそ1772キロのうち、国産肉はおよそ1.2パーセントだったとみられています。 調べに対し、5人はいずれも容疑を認めていて、鹿島容疑者は「給食センターの入札を落札するには『国産』が必須条件で、それだと利益があげられず会社の利益のためやむを得なかった」といった趣旨の話をしているということです。 また、鹿島容疑者や逮捕された元取締役らが、「10年前から豚肉の値段が上がり、その頃から偽装が常態化していた」などと話していて、県警が事件の全容解明を進めています。
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