下村氏、共同通信の報道に反論 安倍氏了承「述べてない」
自民党安倍派の政治資金パーティー裏金事件で、2022年4月に中止された所属議員側への資金還流を巡り、会長代理だった下村博文元政調会長が事務局長に再開を要求したと派閥関係者が供述していたとの共同通信報道に対し、下村氏は3日までに自身のホームページで「還付再開に関与したこと、再開を要求したこともありません」と反論した。 【写真】拘置所に向かう田中角栄氏 昔はもっと国会議員を捕まえていた、東京地検特捜部
共同通信は「生前に(安倍晋三)会長も再開を了承していた」と下村氏が主張したとの派閥関係者の供述内容も報じたが、下村氏は「一切述べていない」と否定。「私が主導して再開を行えるような立場になかったことは明白です」とも記した。 共同通信は1日、派閥関係者が東京地検特捜部の事情聴取に対し、下村氏が事務局長で会計責任者の松本淳一郎被告(76)=政治資金規正法違反罪で公判中=に再開を要求したとの供述内容を報じた。 政治倫理審査会での安倍派幹部の説明によると、安倍氏は22年4月、松本被告や下村氏ら幹部4人と開いた会議で「現金での還流は不透明で疑義が生じかねない」として還流中止を指示した。