火事に気ぃつけて 舞妓が注意喚起 観光客ら多い神社で 京都
火事に気ぃつけとくれやす――。秋の火災予防運動の初日となった9日、京都市東山区の八坂神社で、地元の花街・祇園東の舞妓(まいこ)たちが、訪れた参拝客らに「火の用心」を呼びかけた。 東山区を管轄する東山消防署が、15日までの予防運動の街頭啓発として企画し、祇園東お茶屋組合の舞妓6人も参加した。舞妓らは同署のマスコットキャラクター「東りゅうくん」と一緒に重要文化財の西楼門前に並び、管内で多いたばこの不始末や放火による火災への注意を呼びかけるチラシ、ティッシュなどを配った。八坂神社には外国人を含む観光客が多く訪れ、あでやかな姿を写真に収めるなどしていた。 舞妓の富瑛梨(とみえり)さんは「うちらも、火に常に気を付けて生活していければええな、と思いました」。東山消防署の松苗晴夫署長は「モバイルバッテリーの発火による火災も増えており、旅行客らへの注意喚起にもなった」と話した。【鈴木健太郎】