眼鏡の「OWNDAYS」、CMに松田龍平を起用 価格改定で遠近両用レンズ訴求
眼鏡ブランド「OWNDAYS」を展開するオンデーズは11月1日、国内の店舗で遠近両用レンズの追加料金を無料とする価格改定を実施した。遠近両用レンズの購入における心理的ハードルを下げ、人口が多く、老眼の悩みを持つ40~55歳にアプローチする狙いだ。 11月7日に放送を開始した俳優の松田龍平を起用したCMでは、今年7月に実施したリブランディングのコンセプトや、軽量の眼鏡などの商品をアピールしている。 オンデーズは国内とシンガポールなど海外13カ国で570店以上を展開する。2024年3月期のグループ売上高は約400億円だった。 現状について、「海外の店舗数と売上高は、国内を上回る。自社エンジニアが約100人いることも特徴で、AI活用やDXに力を入れている」(海山丈司社長)と説明した。 同社は今年7月にリブランディングを実施し、「ファストファッションからの脱却」(同)を掲げ、客単価を上げたい考えだ。 「ブランドの方向性やデザインを見直す時期になったと思う。エントリープライスは変えずに、2万円などやや高価格の商品を拡充し、幅広い顧客のニーズに応える」(同)と話した。 遠近両用レンズの価格改定については、「これまで6000円だったものを無料にするからといって、質を下げるわけではない。老眼の悩みを持ちながらも、遠近両用レンズは手を出しにくいイメージがある。気軽に買えるようにすることは、社会的意義があると思う。人口の多い層にリーチする施策だ」(同)と説明した。 11月7日に放送を開始したCMは、今年7月に発表したリブランディングのコンセプト「OWN `your’ DAYS」をテーマに、日常で眼鏡を着用し、「『いい顔』に変化する」を表現している。 CMに出演した松田龍平は、「何かに対して一生懸命な人はみんな『いい顔』。20代の頃から眼鏡をかけているので、CMに出演できてうれしい」と話した。
日本ネット経済新聞