角田裕毅、カナダGP予選Q3は「突風でロスしてしまった」不運な8番手…好条件なら初PPも射程圏内だった?|WEDNESDAY F1 TIME
なお、予選では僚友のダニエル・リカルドがQ3で5番手タイムを出し、5番グリッドを獲得。角田は「チームメイト(リカルド)は逆に向かい風でいいダウンフォースを得られた。そういったのは本当にしょうがないんですけど」と発言。向かい風のリカルドと、追い風の突風が吹いた自身と、条件が大きく異なったと回顧している。 なお、これで今季の予選におけるVCARBの当該成績はリカルド2-7角田となった。角田は中国GPに続き、僚友より予選結果が下だったのは今季2度目となる。 Q3の結果はリカルドが1:12.178で、トップから0.178秒落ちの5番手だった。オーストラリア人ドライバーはQ1(1:13.240/14番手)、Q2(1:12.572/8番手)、Q3(1:12.178/5番手)と、尻上がりにタイムを上げていった。 一方の角田はQ1(1:12.748/2番手)、Q2(1:12.303/4番手)、Q3(1:12.414/8番手)と、突風が吹いたQ3でタイムを伸ばせず、8番グリッドという結果に。
リカルドがQ2→Q3で0.394秒上げたように、角田も同様にタイム幅をQ2からQ3で0.394秒アップさせていたら1:11.909だった。これはポールポジションのラッセル、そして0.000秒差の同タイムだったフェルスタッペンよりも0.091秒速かったことになる。 角田のカナダGP予選最終結果は8番手に終わったが、好条件でQ3のアタックラップをまとめ切れていた場合、日本人初のPPというシナリオも十分にあり得る状況だったと考えられる。ちなみに日本人の過去F1予選最上位は、佐藤琢磨(2004年ヨーロッパGP)と小林可夢偉(2012年ベルギーGP)による予選2番手。 昨季途中から僚友となったリカルドに対して、予選及び決勝とも結果でアドバンテージを示している角田。だがリカルドは昨季のメキシコGPで4番グリッド、今季はマイアミGPスプリント予選で4番手、今回のカナダGP予選では5番グリッドと、時折一発の速さを示しているのは事実でもある。 これまで角田のキャリア最上位グリッドは、2023年アブダビGP予選の6番手となっている。今季この後の戦いでは、この自己記録を更新できるのかという点にも注目したい。