東九州龍谷高のスーパー1年生アタッカー忠願寺莉桜が「100点満点」デビュー 姉の風來主将も躍動、インカレ3位の福岡大倒す
「お姉ちゃんと一緒にいいパフォーマンスを」
全日本大学選手権(インカレ)で2年連続3位の福岡大を向こうに回し、堂々と渡り合った。「福大さんのブロックを見て、手の出し方に『魂』を感じました。通り一遍の攻撃では厳しい。ギアチェンジや選手交代…いろいろな引き出しが必要なので、そういう意味でも、総力戦で勝ち切れたのは自信になります」と相原監督は大粒の汗をぬぐった。自他共に認める熱血漢が「私が言うのもあれですが、彼女は闘将です。感情をむき出しにして引っ張る姿勢がチームの士気を高めてくれている」とたたえるのがキャプテンの風來だ。 この試合でもブロックや速攻、ライト側へ開いての強打など前衛で体を張り、第5セットに3点差でマッチポイントを握ると、会場に響くような大声で「私が決める! (ボールを)持ってきて!」と叫んだ。勝利への執念を燃やす姉の姿に、妹の莉桜は「ちょっぴり怖いけど…」と笑顔で前置きした上で「いつも励ましてくれますし、尊敬しています」と感謝した。 ダイハツ九州アリーナは今夏の全国高校総体(インターハイ)でバレーボール競技のメイン会場となる。そのコートで「高校デビュー」を飾った莉桜が新たな誓いを立てた。「お姉ちゃんと一緒にいいパフォーマンスをしたいです。試合を通してずっとプレーし続けられる体づくりも頑張ります」。身も心もエンジン全開。忠願寺姉妹の熱い一年が始まった。 (西口憲一)
西日本新聞社