わんさか台わん 端午節&AIを活用したサービス
QAB 琉球朝日放送
沖縄のおとなり台湾の様々な情報をお届けする「わんさか台わん」です。今回は台湾の端午節(たんごせつ)にまつわる話題に今注目されている”AIを活用したサービス”について紹介します。 旧暦の5月5日(今月10日)は台湾の端午節。正午になるとポリタンクを持った人々が、とある飲食店に集まってきました。お目当てはランチではなく…井戸の水です。350年の歴史があるこちらの井戸(龍井)は、端午節の日の正午のみ蓋を開けて水を汲み上げることが許されています。 店長 王清坡さん「媽祖のお寺の隣にはもう一つ、「龍虎井」と呼ばれる井戸があります。現在はこれらの3つの井戸で水を汲むことができますが、それらの井戸で水を汲めなければ、あとに残されるこの「龍井」で水を汲むことができるのです。」
その水は通称「午後水」と言われていて… 民俗学の専門家によると、端午節の正午は、陽のパワーが最も高まるためこの時間に汲んだ水を霧吹きに入れ、家の中に振りまくと邪気が払われ幸運が訪れるそう。 「午後水」の言い伝えは、台東県のこちらのお宮(鹿野聖安宮)にも残っています。今年は想定外の断水が起きたため、硬貨を張り巡らせた亀の像をつくって祈りを捧げていました。亀の像に使われた硬貨は頭の部分だけでも10万元、日本円で50万円分。断水の解決だけではなく、金運もアップしそうですね! 端午節にまつわる風習はほかにも! 正午に卵を立てると1年間幸せでいられるといわれていますが…スイカの名産地、屏東県では大量のスイカをきれいに立たせ、話題になりました。4年ぶりの開催となった今年は家族連れや、地域を守る警察官も参加して、800個のスイカが道路を埋め尽くしました。 佳冬郷農協幹事 林淑玲さん「元々の計画では520個のスイカを立たせる予定でしたが、ネットでの応募を始めると30分ほどでチケットが完売したため、今回は特別に800個のスイカを用意しました。」 記者「(スイカを立たせるのは)難しいですか?」 参加者「難しくないよ、ただものすごく重たいことは確かだよ。」 記者:「卵を立てるより、このスイカを立てる方が難しい?」 参加者:「いいえ、お皿があるから」 なるほど~スイカをきれいに立たせるために、小さなお皿を添えていたんですね!イベント終了後はスイカを持ち帰ることもできるとあって多くの人で賑わっていました。