産業創出の拠点に 「TSURUTA LABO」開業
青森県鶴田町の地域活性化支援センター「TSURUTA LABO(ツルタ ラボ)」が16日、同町妙堂崎にオープンした。旧水元中央小学校を改修し、貸しオフィスやシェアショップなどを備えた施設で、相川正光町長は「事業者の育成支援を図るとともに、新たな産業の創出や交流人口の増加、移住定住の促進につなげたい」と期待を寄せた。 セレモニーには町関係者ら約70人が参加。指定管理者となった地元の「一般社団法人もったいない研究所」の岡詩子代表理事が「当法人が持つネットワークを最大限活用しながら、地域内外の交流の拠点として運営することで、さらなる町の発展に貢献したい」とあいさつした。 同センターは貸しオフィス(月額4万6千円)のほか、Wi-Fiを整備したコワーキングスペース(利用料1時間300円、1日千円、1カ月8千円)、シェアショップ(同1日3千円)、イベントスペース(同1日5千円)などがある。以前の教室を活用した貸しオフィスは8室中4室がすでに埋まっており、さらに問い合わせも来ているという。体育館やグラウンドも利用でき、住民交流の場としての機能も持つ。 この日は一般にも建物が公開され、飲食やクラフトのショップが出たこともあり、にぎわった。つがる市から訪れた石川一美さん(73)は「IT化が進み、東京でなくても仕事はできると思う。小学校の閉校が多い中、こういうことで人材を集めるのは良いこと」と感想を述べた。