【国会がヤバい】女性議員が少ない、続けにくい理由(81分の6とは?)
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年4月10日に公開された動画ではゲストに社民党・福島みずほ参院議員をお招きし、ジェンダー平等がなかなか進まない日本の政治とその対応策について語っていただきました。 議員歴25年の福島氏が語る今の日本の国会を変えるために必要な政策とは? 【このトピックのポイント】 ・政治はみんなのもの!いろんな人が国会に来ると優先順位が変わる?! ・女性が働きやすくなるには、国会が変わる必要がある?! ・福島氏が語る国会議員のやりがいとやりたいこととは?!
福島氏のプロフィールは以下の通りです。 東京大学卒業後、弁護士を務めていた福島氏は、1998年の参院選で社民党から立候補して当選。以後、5期連続当選をしています。2003年に土井たか子氏の後任として、社民党の党首に就任。2013年に党首を辞任しましたが、2023年に復帰し、現在も社民党の党首を務めています。 福島氏が政治の道に進むきっかけとなったのは、土井たか子氏の存在でした。福島氏にとって、土井氏は政治の母のような存在。「土井さんに口説かれたらやるっきゃないと思った」と当時を振り返っていました。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして福島氏に回答していただきました。
女性が政治に参加するために必要な選択肢とは?!
国会議員の女性比率は、衆議院で10.3%、参議院でも26.7%、平均しても16%です。 女性の国会議員が増えない理由について福島氏は「長いこと政治は男の世界と思われてきたので、子ども達や女性の職業の選択肢に議員が入っていないのでは?」とコメントしました。 「女性に限らず、LGBTQや障がい者などのいろんなバックグランドを持つ人が議員になることはいいことだ」と福島氏は話します。 その理由を「いろんな人が国会議員になると、政治の優先順位が変わる」と延べました。 福島氏は、DV防止法を例にあげ、超党派の女性議員が力を合わせて議員立法として成立させた経過を説明。「自民党も公明党も、当時の民主党も社民党も、 それから共産党も、みんな仲良く、本当に一生懸命に海外視察もやり、法律を作った。国会に女性が進出して、いろんな政党に女性がいるからできたこと」と振り返ります。 多くのテーマがある国会では、誰かが「これは大事だ」と言わない限り、優先順位が高くはなりません。 「政治はみんなのもの。いろんなバックグラウンドの人が来て政治の優先順位が変わっていい」と福島氏は語りました。 女性が政治に参加しやすくなる選択肢として何が足りないのでしょうか? この問いに対して福島氏は「ある程度のクオータ制を努力義務とするのはどうか」とコメントしました。 福島氏が初当選した1998年の参議院の全国比例区は拘束式名簿で、政党が順番をつけていました。当時、土井党首が1位と3位を女性、2位と4位を男性にして、福島氏を1位にしたから当選できたと振り返ります。 また、小選挙区制の見直しについても言及。 福島氏は「小選挙区制では少数派の意見が反映しにくい」と指摘し「政策重視、比例重視の法制度の方が、女性も政治に参加しやすい」と話します。 「政党の政策で政治を選ぶ。名前を売らなきゃ、有名人じゃなきゃ、お金がなきゃとかではない」と語りました。 MC伊藤は「女性活躍という時に、能力で判断するのではなく女性であるという点に着目する作業が必要なのは悩ましい」と問いを投げました。 福島氏は「確かに私もそう思っていたが、それではなかなか変わらない」と前置きし「差別をなくすためには今までと違うことをやらないと変わらない」と力強く語りました。