熱帯低気圧「リマル」が上陸 バングラとインド沿岸部被災
ダッカ、バングラデシュ、5月28日 (AP) ― 熱帯低気圧「リマル」は勢力が弱まったが、ベンガル湾に面したバングラデシュ南部とインド東部では5月27日、数十カ所の集落が浸水し、3000万人が停電に見舞われている。バングラデシュでは、少なくとも10人が死亡した。 バングラデシュ防災救援省によれば、同国では約370万人が被災。3万5000戸の家屋が全壊し、11万5000戸が半壊した。26日には80万人近くが、危険地帯からの避難を余儀なくされている。 バングラデシュは同国第2の都市チッタゴンの空港を閉鎖。湾岸地区コックスバザール空港発着の全便が欠航となった。また、チッタゴン港での荷役作業は中止となった。 バングラデシュの首都ダッカでは、暴風雨で道路が冠水。政府は全省庁の職員に、状況が改善するまで省庁での待機を命じた。 援助機関は、緊急支援を提供するため、ロヒンギャ難民キャンプやその他の被災地に数千人規模のボランティアを配置した。バングラデシュのコックスバザールには、ミャンマーからの100万人以上のロヒンギャ難民を収容する広大なキャンプがある。 (日本語翻訳・編集 アフロ)