処方箋の有効期限に注意! 期限が切れた場合、薬は受け取れない?! 対処法を薬剤師が解説
処方箋の期限が切れた場合の対処法
前述のとおり、有効期限が切れた処方箋は無効となるため、そのまま調剤薬局に持っていっても薬の受け取りはできません。 処方箋の有効期限が切れた場合は、処方箋の発行を受けた病院に相談して、再診察や処方箋の再発行を受ける必要があります。 ただし、処方箋の再発行時の診察は、一般的には保険が適用されず、全額自己負担になってしまいます。 処方箋の有効期限を切らさないためには、次にご紹介する方法を参考にしてください。
診察時に事前に医師へ相談する
すぐに薬の受け取りができないとわかっている場合、診察時に医師に相談すれば、処方箋の有効期限を延長してくれることがあります。 診察を受けたら、早めに薬を受け取るのが理想です。しかし、連休前や長期の旅行など特別な理由があり、有効期限内に薬の受け取りが難しい場合には、事前に医師に相談してみましょう。
調剤薬局で受付だけでも済ませる
薬の受け取りまでの時間を確保できない場合、処方箋の有効期限内に調剤薬局で受付だけ済ませ、後日薬を受け取る方法もあります。家や職場の近くなど、後日でも行きやすい調剤薬局をあらかじめ見つけておきましょう。 また、スマホアプリを使ったネットでの処方箋の事前受付サービスもおすすめです。 先にスマホアプリで処方箋の写真を送信し、薬が準備できてから処方箋の原本を持って調剤薬局に行くため、待ち時間が短くなります。 注意点として、スマホアプリでの事前受付をした場合、処方箋の有効期限内に原本を調剤薬局に持っていくことが必要です。処方箋の有効期限が切れてしまうと、薬の用意ができていても、受け取れなくなります。
オンライン診療を利用する
薬の郵送サービスのあるオンライン診療を利用し、薬を自宅まで届けてもらうのもひとつの手です。 処方箋は病院から調剤薬局に直接送られるため、処方箋の有効期限を気にする必要がありません。 ただし、オンライン診療のデメリットとして、症状によっては診察できない、処置や検査ができない、手数料や薬の送料など保険外の追加料金がかかることが挙げられます。 処方箋の有効期限が心配なときには、上記のようなオンライン診療のデメリットを理解したうえで、選択肢のひとつにいれておきましょう。