【ウエストランド河本太の『人生相談する側チャンピオン』】第3回 爆笑問題さん! 僕のいいところってなんですか?
◆炎上したその後 ――太田さんは炎上した際にきちんとへこむと聞きますけど、そこからどうやって元気を取り戻すんですか? 太田 だから、一切元気は取り戻せないですよ。しばらくは後を引くし、いまだにここは俺の居場所じゃないんだろうなっていうのは思います。「ここは」というより「この国は」だね。へこみますよー。フワちゃん以上に孤独だよ。 一同 (笑) 河本 やめてくださいよ(笑)。 太田 例えば「サンジャポ」でちょっとギャグやったとするでしょ。「サンジャポ」は客を入れてないから、パネラーだけが愛想笑いかもしれないけど笑ってくれるじゃない。そこで「よし!」って思って、そういうところでなんとか自己肯定感を保つ。そうやって毎回綱渡りでやってるよね。だって何やってもダメなんだから、俺なんか。 河本 そんなことないです。 太田 本も小説もあれだけ一生懸命書いてもさ、全然売れないし。何かやるたんびにボロクソ言われてさ。本当にフワちゃん以上だからな。 田中 お前が人生相談してるじゃねーか。 一同 (笑)。 太田 だから、そういう現場でちょっとウケたとか、そんなちっちゃなことを一生懸命頼りにしがみついて、自己肯定感を保つっていうことだけだよね。 河本 太田さんくらいの存在になっても、そうなんですね。 太田 だってお前、俺くらい世の中から反発受けてみろよ。しかも今に始まったことじゃないからね。俺は高校時代からずっと周りに友達がいなかったし、大学の時も嫌われてたし、だから「世の中こんなもんだろう」っちゅうのはどこかにあるよね。大学の時なんか、なあ。 田中 入学して間もない頃に(太田と)仲良くなる友達は何人かいたんだけど、ちょっと距離があったり、それを外から見てたりする友達からはすげえ嫌われてて。 太田 うるさいし、授業妨害するし、鼻つまみ者でね。 田中 そりゃそうだ、その人たちが普通なの。それで新歓合宿があって、大きなバスで移動する時に俺は別のバスだったんだけど、後から聞いたら、自己紹介をするときに「私は太田光が大嫌いです」って言ったやつがいて、そしたらみんな「僕も嫌いです」って言い始めたんだって。陰湿な集団いじめ(笑)。 太田 今と違って匿名じゃないよ、自らの名前を名乗って「嫌いです」って言われるからね。俺らは「演技コース」だったけど、「演出コース」のヤツは全員俺のこと嫌いって言ったのよ。その時は「ふざけんな!」とか言ったけど、もう内心ボロボロよ。 一同 (笑) 田中 俺は別のバスに乗っててワーワー騒いでたから、サービスエリアで会ったら「こんなことがあったんだ...」ってどんよりしてるわけよ(笑)。「何それ!」って。 太田 それで合宿だから泊まりじゃん。夜中に演出コースの先輩に起こされて行ってみたら、演技コースの先輩と会議しててさ。「ウチの後輩たちが悪いことをした。申し訳なかった」って言うわけよ。それがまた傷つくわけ! そもそもなんだよその会議は! 田中 それで熱出しちゃってな(笑)。