「大堀相馬焼」窯元が工房再建 発祥の地、福島・浪江に
東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域となり、昨年3月に一部の避難指示が解除された福島県浪江町大堀地区で、国指定伝統的工芸品「大堀相馬焼」の窯元「陶吉郎窯」の近藤学さん(70)はこのほど工房を再建した。15日、町関係者にお披露目された。町によると、同地区での工房再建は近藤さんが初めて。 大堀地区にあった窯元約20軒は局所的な特定復興再生拠点区域(復興拠点)として避難解除。近藤さんは避難先の福島県いわき市に工房を建てたが、発祥の地での生産を絶やすまいと2拠点での活動を決意した。大堀の工房は1月に完成、2月から作陶も始めた。 原発事故で窯元は半数ほどが休止、廃業に追い込まれた。