『北の国から』五郎役、田中邦衛以外にも複数いた候補を倉本聰が実名告白 意外な選考方法も明かす
最終的な決め手は「情けなさ」
脚本家の倉本聰が21日、TBS系『人生最高レストラン』(土曜午後11時30分)に出演。名作『北の国から』シリーズ(フジテレビ系)で田中邦衛さんが演じた黒板五郎役には、ほかにも候補がいたことを明かした。 【写真】『北の国から』五郎役に名前があがっていた俳優 同作は、1981年に連続ドラマとして放送。以降はドラマスペシャルとしてシリーズ化された。これについて倉本は、「最初、僕は『北の国から』は純の目線で書き始めたんですよ」と回想。それは「僕が最初、北海道に来て若かったから、見るもの聞くもの物珍しかった」からだそうで、原点は「電気も水道もない廃屋に、都会しか知らない子どもたちが放り込まれたら、どんな反応をするのか?」といったものだった。 だが、「段々、いろいろなことがわかってきて、五郎さんの目線になっちゃたんですね」。倉本は「年齢と同時に経験値というものも付いた」とし、「それで五郎さん的なあれ(目線)になったんでしょうね」と振り返った。 ここで、MCの極楽とんぼ・加藤浩次が「なんで、(主演が)田中邦衛さんになったんですか?」と切り込むと、倉本は「最初に候補が何人かいたんですね」と告白。その候補は「高倉健さん、西田敏行、藤竜也、緒形拳、中村雅俊。それと田中(邦衛)さん」。田中さんに決まった理由は「誰が一番情けないかっていうのを、みんなに手を挙げさせた」ところ、「文句なく田中邦衛だった」からだという。 これに加藤が「情けないっていうのは、そういう風に演じてもらいたいってことですよね?」と確認すると、倉本は「うん」と返答。「それもあるし……」と切り出すと、「(同作は)本質的に情けない男の話なんだよね」と続け、共演者たちを納得させた。
ENCOUNT編集部