富山県のブランド米で暑さに強い品種「富富富」の新米の出荷が9月30日から始まり、富山市では出荷式が開かれました。 ＊リポート 「高温に強い特性が評価され作付面積を拡大している富富富。デビュー7年目の今年の新米が次々にトラックへと積み込まれていきます」 出荷式はJA全農とやまが開き、県や農協の関係者などおよそ70人が参加しました。 JA全農とやまの塚本会長は「昨年同様、高温に強い特性を発揮できた」と評価し、出来の良さを強調しました。 ＊全農富山県本部　運営委員会　塚本清会長 「コシヒカリが最近白く濁ったりするが、富富富はきれいなコメですごく良い。県全体を通してコシヒカリを富富富など高温に対応する品種に変えていかないといけない大きい曲がり角に来ていると思う」 JAでは富富富の一等米比率は9月27日時点で98％を超え、今年も高い水準が見込まれています。 一方、コメの主力品種「コシヒカリ」の一等米比率は88％と去年の50．6％に比べ改善されていますが、近年は、猛暑による高温障害が懸念されるようになっています。 県やJAでは暑さに強い富富富の生産へとシフトするべく今年の作付面積はおよそ2500haと去年のおよそ1．5倍に拡大。2028年度には1万haの作付面積を目指すとしています。 新米のシーズンを迎えた中、消費者はどのような選択をするのでしょうか。 ＊消費者 「商品名ではなくて値段で決めた。10キロを1か月に2回買うので少しでも値段が安い方がいいな」 「コシヒカリ（を選んだ）（富富富は）PR不足じゃない？」 「大阪出身」 Q気になる銘柄は？ 「富山だと有名な富富富。有名だし食べてみたい」 富富富の新米の販売は県内では、10月4日から、県外では来月中旬から始まる予定です。