ドジャース大谷翔平選手、3度目のシーズンMVP-米大リーグ
(ブルームバーグ): 米大リーグ、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手がナショナル・リーグのシーズン最優秀選手(MVP)を受賞した。大谷選手のMVP受賞はエンゼルス時代を含めて3度目。
投手と打者の「二刀流」で知られる大谷選手(30)は今年、大リーグ史上初の1シーズン50本塁打50盗塁を達成。昨年の右肘負傷で手術を受け、今年は打者でのみの出場となったが、指名打者(DH)専任の選手がMVPを受賞したのは初めて。リーグをまたぎ2年連続でMVPを満票で獲得した。
2023年のシーズンまでアメリカン・リーグのロサンゼルス・エンゼルスに所属していた大谷選手は同年12月、ドジャースとの10年7億ドル(約1080億円)という北米プロスポーツ史上で過去最高額となる契約を結んだ。契約金の97%が後払いという異例の取り決めも話題になった。
今年2月29日には結婚を発表。今シーズンのドジャース開幕戦は韓国での開催となり、大谷選手もドジャースでデビューを果たしたが、その直後に大谷選手の専属通訳を長年務めていた水原一平被告が解雇された。大谷選手の銀行口座から無断で賭博業者に送金していたことが発覚したためだ。
大谷選手も違法賭博への関与が一時疑われたが、米司法省は大谷選手は「被害者」だとし、水原被告を銀行詐欺の罪で4月に刑事訴追した。水原被告は罪を認め、量刑の言い渡しを待っている。
大谷選手にとって波乱の幕開けとなった今シーズンだが、ドジャースはワールドシリーズを制覇。大谷選手は念願の世界一をメジャー7年目でつかんだ。
アリーグのMVPはアーロン・ジャッジ選手(ヤンキース)だった。
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Fumihiko Kasahara