宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』、北米でジブリ史上最高額の興収を記録
北米で12月8日(現地時間)に公開されたスタジオジブリのファンタジーアニメ映画、『君たちはどう生きるか』が、興行収入で過去最高記録を更新した。 『君たちはどう生きるか(英題『The Boy and the Heron』)は、2013年公開の『風立ちぬ(同『The Wind Rises』)』以来初めて、宮崎駿監督が脚本も自ら手掛けた長編作品。英語版の吹き替えは、以下の俳優たちが担当している(カッコ内はキャラクター名)。
ルカ・パドヴァン(眞人)、フローレンス・ピュー(キリコ)、ロバート・パティンソン(青サギ/サギ男)、クリスチャン・ベール(勝一)、デイヴ・バウティスタ(インコ大王)、マーク・ハミル(大伯父)、福原かれん(ヒミ)、ウィレム・デフォー(老ペリカン)
映画関連の情報を提供する『ザ・ナンバーズ』によると、同作の北米での興行収入は、日本時間22日時点の発表で2650万8799ドル(約37億7700万円)。過去のジブリ作品のなかで最高額を記録していた『借りぐらしのアリエッティ(同『Arrietty』)』の1919万2510ドル(約27億3400万円)を上回っている(※金額は、本記事公開日の為替レートで円に換算)。
また、『ヴァラエティ』誌は『君たちはどう生きるか』について、「北米での公開後初の週末の興行収入はおよそ1280万ドル(約18億2400万円)に達し、オリジナルアニメ作品として初めて、この間の興行成績でトップにつけた」と伝えている。
「人間の言葉を話す青サギと出会い、異世界に迷い込んだ少年が主人公のファンタジー」と説明されている同作は、ほかにも新たな記録を打ち立てることになるのではと予想されている。
いっぽう、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーによると、宮崎監督はすでに、新たなプロジェクトに取り組んでいるとのこと。フランスの『リベラシオン』紙に対し、次のように話している。 「監督は常に、次のプロジェクトのことを考えています。監督を止めることはできません……止めようとするのは、もう諦めました」「……たとえ失敗作になりそうだとしても、もう止めようとはしません。監督にとっては、仕事だけが人生の楽しみなのです」 「監督が働く限り、私も引退はできません。監督は82歳ですが、90歳までは続けると思います。私も、ついていきますよ」 From Digital Spy