英外相、「偽」のウクライナ前大統領とビデオ会談 なりすまし被害
英外務省は7日、キャメロン外相が最近、ウクライナのポロシェンコ前大統領を名乗る人物とビデオ通話したが、調査の結果、前大統領になりすました「偽の人物」だったと発表した。この通話内容が加工されて使われる事態も想定されるため、注意喚起のために公表した。 【写真】「100万人流出」 ウクライナ侵攻以降、ロシア人の主な移住先 英BBC放送などによると、当初、画面に映った人物は本人に見えたという。だが通話中に「他の人の連絡先」を尋ねられたため、キャメロン氏は徐々に不審に思い、応答を中止した。 通話は短時間で、実施日や通話内容など詳細は明らかにされていない。キャメロン氏は通話のほか、この人物とテキストメッセージでも複数回やり取りしていたという。 英国では2018年、当時外相だったジョンソン元首相が「アルメニア首相」になりすました人物と電話で協議したことも後に判明した。【ロンドン篠田航一】