藤原紀香が“愛のないディスり”に思うこと「落ちこむことももちろんあるけれど、“私の運気が上がった”と考えるように」
結婚後、カルチャーショックを受けたこと
――ちなみに愛之助さんとは、出身地と育った文化が違うことで、結婚後なにか発見はありましたか? 地域のあるあるでいうと、歌舞伎の家に養子に行った先の京都の夫のお正月のお雑煮には、プチカルチャーショックを受けました。白味噌を使うのは同じでしたが、“頭芋(かしらいも)”という巨大なお芋がお椀いっぱいに入っているんですよ。ふちからふちまで一つのお芋で満員御礼なかんじで(笑)京都ではなく、東京でお正月を迎える時は、頭芋や金時人参、聖護院大根など京野菜を近くで手に入れることはできないので、年末は築地に行き、専門のお店で買って作っています。 ――食べるのも大変そうですね。 なかなかですよ。それだけでお腹がいっぱいになるほどで、おせち料理まで食べきれなくて(笑)。そもそも、なぜそれを代々に渡り食すのかというと、一年のはじまりに大きな頭芋を食べきることによって、その年も座頭(座長)をつとめられ、一座をまとめ、芸の道にまい進していけますよう……という願いがこめられているとのこと。それを聞いたら、やはり毎年その習わしに従い作って、夫に食べてもらわねばと思いましたね。 ――そうですよね。紀香さんも? はい。私も舞台の際は座長になることはあるので、毎年がんばって完食しています。故郷により違う文化を背負った者同士が同じ屋根の下で暮らすことは多くの発見がありますよね。驚きながらも相手が大事にしている文化をリスペクトし、認め合う気持ちも生まれますし、またその地域への興味も生まれます。
“愛のないディスり”は、不毛。
――紀香さんが人付き合いの上で“これだけは大事にしている”というものはありますか? 初対面の方でも、テレビを見ていても、その人の粗探しをしないことかな。その人のことを知らないと、つい見た目や雰囲気に引きずられて「この人はあの人は、こうだよね」みたいに一方的に決めつけ井戸端会議してしまう光景をよく見かけますが、“愛のないディスり”は、不毛。結局、実際に会って話してみないとその人が本当にどんな人なのかわからないから、先入観を持たないように気をつけています。周りでそんな話に出くわすと、「心根まで知らない人の粗探しではなく、なるべくいいところを探すことから始めようよ」という話をしますね。 ――その姿勢は、昔からですか? 芸能界に入ってからだと思います。この世界にいると、一方的な報道を信じられてしまい、いろいろ言われることも多いので。少なからず耳に入ってきますし、落ちこむことももちろんありますが、あるときからアンチがいて当然。というマインドに切り替えました。あらぬこと、ネガティブなことを言われれば言われるほど、自身の運気は上がっていくと思っているんです。 ――そうなんですか? そうですよ。知ってました? 人の悪口を言ったり、蹴落とそうとしたりする人たちは、自ら自分の運気を下げているんです。やればやるほど、足を引っ張りたいはずの相手に、自分の運気を差し出してしまっているの、気づいてましたか? 私を叩く人がいたら、「また運気が上がったよ~ありがとう!」って心から思うようになりました。 ――その考え方、いいですね。 でしょう? 一般の方でも同じですよ。公私共に日々の生活の中で、誰かにいやな思いをさせられたとしても、落ち込まないでくださいね。悪口を流されたり、あらぬことをされたらね、その人たちは悲しくと運を使い果たし、その分あなたの運気がどんどん上がる↑↑↑ 超ラッキーですよ!