キャサリン皇太子妃が受ける「予防的な化学療法」、治療にかかる期間は?
キャサリン皇太子妃が腹部の手術を受けたことが明らかにされた後、経過についての詳しい情報が提供されてこなかったことは、さまざまな憶測を呼ぶことにつながっていた。 【写真】妻ラブ♡ウィリアム皇太子のキャサリン妃への愛が溢れるフォトアルバム その健康状態について、ケンジントン宮殿は3月22日(現地時間)、キャサリン妃は「手術後にがんと診断され、予防的な化学療法を受けている」「回復に向かっている」と説明した。 キャサリン妃も自らビデオメッセージを公開し、体調について明らかにした。だが、がんの種類や進行の程度など、詳細については語っておらず、今後もそうする予定はないとされている。 こうしたキャサリン妃とケンジントン宮殿の説明を受け、多くの人の関心を集めたのは、そのなかで使われた「予防的な化学療法」という言葉。これは、キャサリン妃がどのような治療を受けているのか、それは今後にどのような影響を及ぼしうるのか、公務への復帰はいつごろになるのか、といったことを推測する手がかりになるのだろうか──?
「予防的な化学療法」とは?
「予防的化学療法」は、一般的な医学用語ではないという。そして、世界保健機関(WHO)の説明によれば、この言葉が意味するのは、がんではなく「熱帯病(寄生虫疾患など)」の治療法。 つまり、キャサリン妃が受けた診断についての説明のなかで使用された「予防的な化学療法」という言葉は、おそらくWHOが説明しているこの治療法とは別のもの。文脈から考えて、「術後補助療法、またはアジュバント化学療法(Adjuvant Chemotherapy)」と呼ばれるものだと考えられる。 がんの最新の治療法に詳しいアメリカがん協会のクリスティーナ・アヌンジアータ医師によると、この治療法は、「肉眼で確認できるがんを手術で除去した後、確認できない小さながんが体内に残っていた場合に備え、それらを取り除くために行うものであり、再発防止を目的としたもの」。また、「二次予防(早期に発見して治療すること)のために行うもの」でもあるという。 がんの種類に合わせ、化学療法や放射線療法など、その他の治療法と組み合わせて行われるものでもある。