食道がんステージ4の西村修、梅干しで「気絶しそうに」 告知前の自覚症状と体質語る
湯治初日に激痛でよぎった 「やっぱり死ぬのかな」
湯治初日、西村はかつてない痛みにも襲われていた。温泉に入浴して2時間昼寝して起きると、午後5時ごろだった。 「夕飯を食べる前、ズキーンってとんでもない痛みがあったんですよ。痛みが1ぐらいだったら忘れちゃうときもありますけど、3とか4とかまでになると、痛みがすごい。やっぱり死ぬのかなっていうのは考えますよね。もっとひどくなると思うじゃないですか。昨日夕飯を食べながら、カレーを食べながら、とうとうやばいなと思って、へたしたら余計なところに来ちゃったかなっていうのは、ずっと考えていました。本当にやばかった。山から降りてどうやって対応しようかとか考えちゃいました」 幸い、その後は痛みは出ていない。日に複数回、泉質の種類を変えながら浴槽に漬かった。食欲も旺盛で、バイキング形式の食事を2回、3回とおかわりした。 まだ大量の残雪が覆う万座を舞台に繰り広げられた西村の激闘。第2クールに向け、弾みをつけたことは確かなようだ。 今後、抗がん剤の量はどうなるのだろうか。 「主治医が触診で体を触ってくれたんですけど、『だいぶ反応いいですね』と言っていたから、同じかもしれない。(腫瘍は)小さくなっていますよ。もっとね、ボコンっていうのが、これぐらいつかめるぐらいだったのが。そこはだから、本当に明るい兆し」 孤独な闘いではない。家族や仲間、ファンが応援している。回復を信じて、西村の旅は続いていく。
水沼一夫