【インタビュー】結果主義ユーヴェは正しいのか?伊人気解説者が語る…低迷ナポリのキム・ミンジェ退団の代償やセリエAのサプライズ、EUROの“死の組”の展望も | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】ラツィオOBで元イタリア代表MFのマルコ・パローロ氏が、今シーズンのセリエAなどについて、『DAZN(ダゾーン)イタリア』のインタビューで語ってくれた。 【動画】連覇を狙うアッズーリ!崖っぷちからドイツ行きチケットをつかむ!|UEFAユーロ2024予選ダイジェスト
現役時代は、ラツィオやパルマ、チェゼーナなどでプレーし、セリエA351試合に出場、44ゴール28アシストを記録したマルコ・パローロ氏。現在は、『ダゾーン・イタリア』の人気解説者として活躍するチェゼーナ時代の長友佑都の同僚が、今シーズンのセリエAを分析してくれた。
今季のセリエAのサプライズ
――今シーズンのセリエAのサプライズを教えてください。 間違いなくボローニャだ。チアゴ・モッタとジョヴァンニ・サルトーリという偉大な2人がそれぞれチームを指導し、マネージメントを行っている。ヨーロッパのカップ戦出場は、具体的な目標となるかもしれない。隠す必要性はないように思う。 ――その確信はどこから生まれるのですか。 ボローニャのプロジェクトは、かなり前にスタートした。すでに昨シーズンも、チームはある種のポテンシャルを持っていることを示していた。監督の功績は明らかだろう。それに加えて、強くて将来性のある選手を獲得したディレクター陣の貢献もあるだろう。欧州カップ戦出場権を懸けて、シーズン終盤まで戦っていくためのすべてを兼ね備えているように思う。 ――現在の順位表(第14節終了時点)は、各チームの技術的な評価を反映しているように見えますか。 まさにボローニャが良い意味で異なると言えるが、おおむね反映されているように思う。ナポリが困難に直面することは予想できたし、ミランも同様だ。一方、インテルは戦艦のように強い。そしてユヴェントスは監督のアイディアにマッチしているので、私は上位につけていることに驚かない。
ユーヴェの戦略は正しいのか?
――マッシミリアーノ・アッレグリ監督は、スクデットを視野に入れるべきでしょうか。 挑戦するべきだ。ユーヴェはさまざまなレベルで結束がみられる。それに(フットボールディレクターの)クリスティアーノ・ジュントリが加わってから、こうした結果が出始めているのは、偶然ではないだろう。 ――インテルとわずかなポイント差であるにもかかわらず、ユヴェントスはプレーを批判されています。 結果を出すことが何よりも先決だ。チームはそれぞれのプレースタイルやアイディアを持っている。勝つためには、“グアルディオラ式”や“インザーギ式”、“アッレグリ式”など、いろんな方法がある。ユヴェントスは、ある種のメンタリティを再獲得し、選手の特徴を基盤としたプレーを展開しているように思う。 ――したがってこうしたカルチョを展開するのは正しいということでしょうか。 もちろん。アッレグリはそうするしかない。例えば、シモーネ・インザーギのチームには、ボールを足元に持ってプレーするのを好む選手たちがいるが、ユーヴェのフェデリコ・ガッティやダニエレ・ルガーニ、ブレーメルらは、純粋なDFであってテクニックには劣る。 アレックス・サンドロが3バックでプレーしているのも偶然ではない。マッシミリアーノはちょうどよいバランスを見つけたんだ。結果を出しているし、この道を進んでいくのが正しいように思う。