ダイソー、マレーシアに大型自動倉庫。27年稼働 アジア配送拠点
100円ショップの「ダイソー」を展開する大創産業は9日、マレーシアのクラン港至近で大型自動倉庫(延べ床面積約12万平方メートル)を着工したと発表した。東南アジアと中東圏の22カ国・地域で展開する「DAISO」など約600店舗への配送拠点に位置付ける。2027年1月の稼働を予定している。 新倉庫「マレーシア新GDC(グローバル・ディストリビューション・センター)」は首都クアラルンプールから車で約1時間、マレーシア最大港のクラン港至近のセランゴール州・インダ島に建設する。約16万平方メートルの広大な敷地に、地上5階建ての同社最大規模の自動倉庫を建てる。26年5月の完工を予定。 自動入出庫システムなどの最新技術を導入して27年の稼働開始を目指す。新倉庫は国際物流ハブとして機能させ、東南アジア、中東など対象地域での今後の新規出店による出荷増にも対応する。 同社は国内9カ所、中国、ベトナム、タイ、ブラジル、米国など海外15カ所に地域物流センターを置き、世界中のDAISO店舗へのスピード配送に取り組んでいる。 同社は世界でDAISOなど5350店舗(国内4360、海外990)を展開し、年間売上高は5891億円(22年3月―23年2月)。
日本海事新聞社