韓国中銀、政策金利を3.5%に据え置き-インフレ抑制に重点
(ブルームバーグ): 韓国銀行(中央銀行)は12日の金融通貨委員会で、政策金利の据え置きを決めた。与党が大敗を喫した10日の総選挙後、インフレ圧力を安定的に抑制する狙いを強調する決定となった。
2023年前半に最後の利上げが行われて以後、10会合連続で政策金利の7日物レポ金利が3.5%に維持された。ブルームバーグが調査したエコノミスト23人全員の予想通りだった。この政策金利水準は景気抑制的と見られている。
韓国中銀の李昌鏞総裁は記者会見で、「今年末に消費者物価指数(CPI)上昇率が予想通り2.3%まで鈍化すると示される場合は、委員会のメンバー全員が7-12月(下期)に利下げを実施する可能を否定できないと考えている」と述べた上で、「CPI上昇率が2.3%を上回る方向だったり、原油価格やその他の問題でインフレ鈍化が遅れたりした場合、利下げは難しくなる可能性がある」と指摘した。
韓国中銀は声明で、現行の金融政策を「十分」な期間維持すると表明。これまでは「十分長い」期間としていた。李総裁は「長い」との文言を外したことについて、7-12月期を視野に政策変更の可能性を示唆する余地を設けたかったためだと説明した。
原題:BOK Keeps Rate on Hold, Opting for Steady Stance After Polls (2) 、BOK Shows Resolve to Rein in Prices While Inching Toward Neutral(抜粋)
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Sam Kim、Hooyeon Kim