地元住民「寂しい」 統廃合の方針示された小鹿野警察署 地域の特色、「歌舞伎」や「秩父かぼす」生かし連携 「事件、事故の対応遅くならないか」「職員不足などで再編が必須であれば、致し方ない」との声
統合後は、小鹿野署が管轄していた五つの駐在所とパトカー1台は現状を維持。署は現時点では交番と同等の機能を有した分庁舎などとして残す計画で、免許更新の窓口業務などについては住民の意見を踏まえて検討する予定。県警は「統合によって管轄面積は大きくなるが、初動対応に支障は生じない」としている。 県警によると、小鹿野署は1874年に警察付属屯所として設置されたのが始まり。1954年の警察制度改革により現在の小鹿野署になった。2011年10月から管内で交通死亡事故が発生しておらず、県内39署の最長記録を更新し続けている。11日現在、交通死亡事故ゼロ継続は4721日目。 県警は10~12月の間、小鹿野署と秩父署で地域住民に対する説明会を実施する。事前予約制で、小鹿野署(電話0494・75・0110)、秩父署(電話0494・24・0110)へ問い合わせる。日程は県警のホームページで確認できる。来年1~3月には県警ホームページで意見募集も行う予定。