<春を駆ける>第94回選抜高校野球 高知・練習風景 ミート力向上へフルスイング! /高知
「いちっ、にっ、さん、しっ――」。ペアの選手から放り出される球を、かけ声に合わせて黙々と打ち込む選手たち。バットで球をミートする快音が、グラウンド中に鳴り響く。打力を鍛えるために取り組んでいる「ティーバッティング」だ。 この日午後のノルマは計300スイング。午前中には既に500スイングをこなしているというから驚きだ。体力をつけるため、夏場には1000スイングをこなす日も。初めは涼しい顔の選手たちも、終盤にはさすがに息が上がっていく。 外野手の横川丈知選手(2年)は「とにかく芯に当て、バッティングで打率やヒットをもっと増やしたい」と笑顔で語る。日々の地道な積み重ねが、大事な場面で生きてくるはず。【小宅洋介】