基隆メトロ、行政院が建設計画を承認 2033年の開業予定/台湾
(基隆中央社)北部・基隆市政府は1月31日、計画中の基隆メトロ(MRT)について、建設計画が行政院(内閣)の承認を得たと発表した。総事業費は約700億台湾元(約3300億円)で、2033年の開業を予定している。 同メトロは台北市と基隆市を結び、うち南港(台北市)-八堵(基隆市)間が第1期区間とされる。基隆市交通処の王圳宏処長は中央社の取材に、車両や信号システムは同じく計画中のメトロ新線、民汐線と統合すると説明。すでに新北市内でメトロ建設を担う新北市政府捷運工程局と都市計画の変更や用地取得、工事設計、施工などの調整を行っているとした。 メトロ建設による都市の発展に合わせ、市では都市計画の変更に関する予算を組んだとし、メトロがつなぐ基隆河エリアの産業回廊を通じて市に就業機会をもたらしたいと語った。 また八堵から基隆市中心部までを結ぶ第2期区間については、この日交通部(交通省)に対して実行可能性調査にかかる経費を求めたとし、政府機関や地元の議員らと引き続き意思疎通や調整を行い、地元のニーズに合った路線を計画したいとの意向を示した。 (王朝鈺/編集:齊藤啓介)