「ご当地キャラ」から考えるいじめ問題 長野の男性呼び掛け
着ぐるみは「獅子舞」?
プロジェクトによると、長野市だけでも20ものご当地キャラクターがあり、全国でも無数のキャラクターが生まれています。しかし「ご当地キャラクターは作ればいい、誰かに着せて出演させておけばいいという傾向があって、キャラクターの存在意義が見失われています」と臼井さん。 日本古来の獅子舞と関連付けて、「獅子舞も着ぐるみと見ることができます。普段からの稽古、地域のために頑張る人たちに支えられています。観客は中に誰が入っているかにこだわりません。ご当地キャラクターも同じように稽古し、地域のために頑張る人々に支えられるべきじゃないでしょうか」とも主張しました。今後はご当地キャラクターを通じて地域を盛り上げるための勉強会なども予定しています。 集いに参加した女性は「障害者支援のボランティアを長く続けてきたが、私たちの問題意識とプロジェクト亞璃紗の取り組みは共通するところがある。理解できました」と話していました。
【ピンクシャツデー】2007年にカナダの高校でピンクのシャツを着てきた男子生徒がホモセクシャルとからかわれて暴行を受ける事件があった。それを知った友人たちが大勢の生徒にピンクのシャツを配って一斉に登校。以後、学校はピンクのシャツで埋まり、それ以来、いじめはなくなった。この事件はネットで各国に伝わり、2月の最終水曜日を中心にいじめに反対する活動が国際的に展開されている。
----------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説