「国民年金の保険料ってこんなに上がったの?」今年退職する人が驚く「自分たちが若かった頃の保険料」ってどのくらい?
国民年金の保険料はどうやって決まる?
国民年金の保険料は設定された保険料に、保険料改定率を乗算して求められます。前年度の保険料改定率に対し、名目賃金変動率を乗算して算出したものが保険料改定率です。名目賃金変動率は物価変動率と実質賃金変動率を乗算した結果なので、物価の変化は間接的に国民年金の保険料に関係しています。 端的にいえば、消費者の賃金や物価に応じて国民年金の保険料は変化します。保険料の増加に伴って賃金も上昇し、保険料と賃金のバランスが良好な関係であれば家計的にも問題ありません。しかし、賃金が上がらず、保険料のみが増加してしまうと支出が増えるだけになってしまいます。 物価の上昇も相まって、苦しい生活を余儀なくされてしまうでしょう。結果的に消費者の購買意欲も低下し、景気の回復がより難しくなる事態が考えられます。
30年前と比較すると、国民年金の保険料は6000円ほど上がっている
国民年金の保険料は30年前で1万1100円、現在は1万6980円なので6000円ほど上がっています。年間にすると7万2000円で大きな支出にもなります。 物価は58年で約4.5倍になっており、当時は1万円で購入できていたものが4万5000円出さないと購入できない計算です。保険料と合わせると、物価もかなり上がっていることが分かります。 国民年金の保険料には消費者の賃金や物価が深く関係しており、家計への負担を考慮すると保険料と賃金のバランスが大切です。賃金が上がらずに保険料が上がると、物価の高騰も相まって家計は苦しくなってしまいます。 出典 日本年金機構 国民年金保険料の変遷 日本銀行 日本銀行について Q 昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか? 日本年金機構 国民年金保険料の額は、どのようにして決まるのか? 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部