【渡辺謙さんインタビュー】海外作品や娘・杏さんとのエピソード
4月6日からスタートするハリウッド共同制作オリジナルドラマ『TOKYO VICE Season2』に出演する渡辺謙さん。海外作品と日本作品の違い、また共演した窪塚洋介さん、真矢ミキさんの印象についても語ってくれた。 【写真】素敵なアラフィーに聞く!特別インタビュー
「海外でも日本でも、僕にとってはさほど違いはないんですよ。ただ、10話ほどあるシリーズは海外作品では『TOKYO VICE』が初めて。日本語と英語が混在するセリフに関してはスーパーバイザーみたいな役目をしていたので、自分の撮影中以外でもオンの状態が続く感覚はありました」 WOWOWと米Max(旧HBO Max)が共同制作する超大作ドラマで、闇社会に精通する刑事、片桐を演じる渡辺謙さん。「一応プロデューサーの端っこにいるもんですから」と軽く笑うが、エグゼクティブ・プロデューサーとして果たす役割は、大変そうなエピソードがもりだくさんだ。 それでも、困難だといわれる東京ロケの話になれば、「今回はね、東京都庁前での銃撃戦があるんですよ」と余裕の笑み。シーズン1の各国での成功を受けて、スケールアップしたシーズン2の出来にも、確かな自信が感じられた。 新キャストのヤクザ役の窪塚洋介、警視役の真矢ミキとの共演も、充実した時間だったようだ。 「窪塚とは久々の再会でしたが、演技がね、ヤバいですよ(笑)。真矢さんは年齢的に、今までトライしてこなかったものをやりたい時期だという話をされていたんですね。実際に現場に入ると、最初は撮影スタイルなどにとまどいもあったようですが、自由におもしろがってくださいと伝えたら、それ以降はいろんなことにガンガン挑戦されていて。共演シーンでは僕も一緒におもしろがってやることができて、すごくよかったなと思っています」 国際的に活躍する渡辺さん。「多忙ですねとよくいわれますが、そうでもないですよ」と、さらり。 「もう10年以上になりますが、軽井沢が自宅なので、とりあえず仕事が終わったら山に戻る。もう本当にブランクというか、何もしないです。もちろん、本を読んだりとか音楽を聞いたりはするんですが、それが何かにつながるという意識をもたずに、気がついたら夕方になっている。今の自分の中では一番いい時間ですね」 昨年は、イタリアのフィレンツェを訪れた際の、娘・杏さんとのツーショットが話題に。 「パンデミックで仕事以外では海外に行けなかったこともあり、仕事が一段落して、ちょっと旅でもしてみようかと思いたって、娘がいるパリからフィレンツェ、ロサンゼルスにも行きました。そういう時間も大事だなと」 取材陣一同、素敵ですねというと、「いやでも、結局は娘の荷物をめちゃくちゃ持たされてさ(笑)。しかも出国前日に、路上ライブをしたいからマイクスタンドとアンプを持ってきてというので、手持ちで飛行機に乗ったんですよ」。それやこれやも楽しげな様子で柔らかい笑顔を見せた。