パーキングエリアに捨て猫、外に放たれた子猫の運命は? 悲劇から幸せつかんだビフォーアフターに涙
■譲渡会不毛の地から保護、片目がしょぼくれた子猫
もう1匹、「茶ボボ」は捨てられたかは定かではないが、愛媛で見つかった子猫。愛媛は譲渡会不毛の地と言われ、犬猫の殺処分も多い場所。だからこそ外で生き、ケガや病気で不幸になる猫を減らそうと、地元の保護団体と『ねこけん』がTNR(捕獲・不妊去勢・戻す)活動を行っている。その中に「茶ボボ」はいた。 「すごく人馴れしていて、ごろごろすりすりするような甘えん坊な子猫でした。可愛らしい猫なのですが、片目がなぜかしょぼついていて。どうやら風邪の影響が少しあるほか、先天的に目に異常があるようです。見えてはいるのですが、瞳孔がかなり奥にあるようでした」 ちょっとばかりしょぼくれて見えるものの、実は笑顔も可愛らしい茶ボボ。生活に支障はなく、元気に猫じゃらしで遊ぶかと思えば、それより人間の手のほうが好きなよう。いつも人の後をついて回り、人間にべったりという愛らしい子猫だ。にこっと笑った顔がキュートな子猫は、隔離期間と風邪の治療を終えて譲渡会にチャレンジし、あっという間に家族ができた。同じ愛媛からやってきた猫・ポチと一緒に、愛情満載の愛され生活を満喫しているという。 「茶ボボ」が幸せになれたのも、保護されたからこそ。厳しい外の世界で暮らせば、目に障害がある子猫が無事に成長できたとは思えない。猫を捨てる、外に放つことは、命そのものを危険にさらすこと。改めて、それを実感できる事例だった。