村田真一氏「ボールにしてほしい時はきっちりボール投げてくれ」 大城よ、誘い球の意思を再確認せよ
◆JERA セ・リーグ 巨人0―9ヤクルト(29日・東京ドーム) 序盤から一方的な展開になったが、最も痛かったのが、初回の長岡に浴びた2点適時打や。あそこで流れが完全に決まったね。 【動画】「がんばろう石川デー」の募金活動に戸郷翔征と泉圭輔が参加 1点を取られて2死満塁、カウント2ストライクから捕手の大城(卓)は外角のボールゾーンにミットを構えた。だが、グリフィンの投げたカットボールがストライクゾーンに入ってしまい、左前にはじき返された。防がなければあかん失点やった。 あの場面、大城の意図は俺には伝わったよ。外に誘い球を要求して、打者の反応を見て勝負球を決めたかったんやろう。ワンバウンドするくらいのボールでもいいと思ってたはずや。それやのに、投手が甘めに投げて打たれました、では捕手としてはつらいよな。気持ちは痛いほど分かるよ。 久々の1軍登板でいきなりピンチを背負い、グリフィンも投げ急いでしまったかもしれん。もう一度、翌日のミーティングでボール球の意図を再確認してほしいな。投手陣全員に、こっちがボールにしてほしい時はきっちりボール投げてくれって。そうじゃなきゃリードになれへんってな。 結果が全てで、勝ってこそ評価されるのが捕手。今季は阿部監督が小林、岸田を含めた3人をうまく使っているけど、こういう展開になっても最後まで試合に出し続けた阿部監督の意図を、大城は感じなあかん。思ったことを投手陣に強く求めてほしい。それだけの実績はあんねんから。 (スポーツ報知評論家・村田 真一)
報知新聞社