オリックス・曽谷龍平、〝火の元〟のピンチ未然に防いでプロ初完投へ「火消の人を使わせない!」 奈良・斑鳩町の防火パレード登場
オリックス・曽谷龍平投手(24)が16日、出身地の奈良・斑鳩町で実施された西和消防署と同町消防団による「防火パレード」に登場。防火服を着て放水体験などを行い、本業の野球でも炎上しないことを誓った。 【写真】オリックス・曽谷龍平と非常勤の消防団員でもある父の博一さん 「1試合でも多く、火消しの人(救援投手)を使わせないように」 2年目の今季は20試合の登板でチームトップタイの7勝(11敗)を挙げ、防御率2・34。飛躍の一年を過ごしたが、4失点以上した3試合すべてで黒星を喫しただけに、来季こそ大量失点だけは防ぎたいところだ。 大崩れしなければ投球回増にも期待できる。通算30試合で1試合を投げ切った経験がなく「自分でちゃんと試合を作れるようにしたい」とプロ初完投にも意欲。さらに今季117個でチームトップだった三振数も増やし「いずれは取りたい」と、最多奪三振のタイトル獲得も狙いに定めた。 父・博一さんが消防団で、参加が実現。ユニホーム姿で消防車に乗って町内を回り、火の用心を呼びかけた。「成績を残した次の年はより(厳しい目で)見られると思うので(結果を)大事にしたい」。故郷に錦を飾る。〝火の元〟となるピンチを未然に防ぎ、勝利に導く。(織原祥平) ★父・博一さん「重要な3年目」 斑鳩町役場に勤務し、非常勤の消防団員でもある父・博一さんは「『石の上にも三年』ということわざがあるように重要な3年目になる。一個一個、確実に勝ってもらえたら」と愛息にエールを送った。また、法隆寺などの歴史的な遺産が魅力の故郷のPR活動にも期待。同町役場による「ふるさと大使」の制度は設立されていないが「龍平に第1号になってほしい」と願っていた。