茨城県で「旅と学びの協議会」がサミット 茨城ならではの旅の効用を検証
全国の教育・観光関係者で組織する「旅と学びの協議会」のメンバー14人が12月5日・6日、水戸市を中心に茨城県内を巡る「旅と学びの協議会サミットin茨城」を行った。(水戸経済新聞) 【写真】イカダ体験の様子 「旅と学びの協議会」は、ANAホールディングスが事務局を務め、教育工学や観光学の専門家らとともに、旅を通じた次世代教育の可能性を検証する団体。同協議会では、これまで直観的に語られてきた『旅』と『学び』の関係性について、科学的な検証を進めているという。今回のサミットで得られた知見は、今後の教育旅行プログラムの開発などに活用する予定。 水戸市に本社を置くアーストラベル水戸が企画・運営した。初日は、同社が新規事業として展開する「事業承継の親子旅」のコンテンツを体験。水戸黄門神社や弘道館、偕楽園など、水戸市内の歴史的建造物を巡りながら、事業承継サポートを行う「co-lab」(つくば市)共同代表の堀田誉さんらが、歴史を事例に承継時の考え方などを解説。同協議会は、茨城ならではの旅の効用を検証した。 2日目は、関東唯一の汽水湖「涸沼(ひぬま)」でのイカダ体験やしじみ漁体験、今年11月にオープンした「涸沼水鳥・湿地センター」の見学(茨城町)、地元食材を使ったメニューを提供する「古民家カフェ 岡野ファーム」での交流、「神生(かのう)バラ園」(以上、石岡市)の見学など、同社が教育旅行向けに開発したプログラムを体験した。ANAホールディングス執行役員で未来創造室長の津田佳明さんは「茨城の魅力を体感できた。また茨城に来たくなった」と話す。 運営を行ったアーストラベル水戸社長の尾崎精彦さんは「旅のプロから『地域で5倍、10倍に成長するには、人から笑われるようなことでも真剣に取り組む必要がある』とアドバイスを受けた。まだまだ攻め続けなければならないと決意を新たにした」と話す。
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