千葉県市川市柏井町の民家で、住人の会社員女性（５０）が暴行を受けて連れ去られた事件で、県警は２８日、指名手配していた住所・職業不詳の久保田陸斗容疑者（２１）を強盗致傷などの疑いで逮捕した。捜査関係者によると、久保田容疑者の姿は横浜市青葉区の強盗殺人事件が起きる直前、同区内の防犯カメラに映っていた。「神奈川の案件もやった」と関与をほのめかす供述をしているという。 【写真】久保田陸斗容疑者（千葉県警提供）

　発表によると、久保田容疑者は１７日未明頃、住所・職業不詳の藤井柊（しゅう）容疑者（２６）（監禁容疑で逮捕）や、いずれも自称で横浜市旭区南希望が丘、内装工高梨謙吾容疑者（２１）（強盗致傷などの容疑で逮捕）らと共謀して市川市の民家に侵入。就寝中だった女性に「金はどこだ。殺すぞ」などと脅し、殴る蹴るなどの暴行を加え、軽自動車などを奪った疑い。女性は肋骨（ろっこつ）などを折る重傷を負った。

千葉県警察本部

　県警は民家周辺の防犯カメラ映像などから、久保田容疑者を特定。顔写真を公開して全国に指名手配していた。

　県警によると、久保田容疑者は事件後、髪の毛を金色から黒色に変えて逃走していたが、東京都新宿区内で２８日午前、捜査員に確保された。任意同行を求められ、素直に応じたという。