“初代タイガーマスクの二番弟子”間下隼人が野獣と化したRIZINファイターを師匠直伝タイガー・スープレックス葬で王座防衛!
試合が始まるやいなやシュレックが突撃し、ベイダーハンマーを連打。アイアンクローで頭蓋骨を歪ませたり、外そうとした間下の手に噛みつき攻撃を見舞ったりと本能むき出しの野獣的ファイトを展開。必殺のジャーマン・スープレックス・ホールドまで決めていく。 しかし、間下はデビューから16年も下積みを続けていた忍耐の男。シュレックの猛攻を持ち前の頑丈さでしのぎ切った間下は、ベイダーハンマーをかわしてリアルデンジャラスバックドロップから顔面をぶち抜くジャンピング・カラテキック。さらに初代タイガーから授けられた必殺のFSR(※フィッシャーマンズ・スープレックス・ライオット)で叩きつけるもカウントは2。 もはや打つ手無しかと思われたが、ここで間下は虎になる。初公開のダイビング・ヘッドバッドで追撃し、側頭部を撃ち抜くハイキック。最後は師匠直伝のタイガー・スープレックス・ホールドを決めて3カウントを奪った。
試合後、間下はシュレックと固く抱き合い、「関根“シュレック”秀樹、いや、シュレックさん、あなたのお陰でまた強くなれました。心より感謝します。ありがとうございます!」と感謝。そして、「来年も、ストロングスタイルプロレス、引っ張っていくのは、この俺間下隼人で文句ねーよな!」と決めセリフで締めた。 バックステージに戻った間下は、「タイガー・スープレックス・ホールドを出すのは(2月に)ベルトを獲ったとき以来2度目です。言い過ぎかもしれないですけど、僕は平成になってからはセコンドで一番佐山先生の試合を間近で見てきた人間だと思います。マスクは被れなかったですけど、虎の遺伝子を間近で見てきましたし、そういう部分が土壇場で出るのかなという気はしましたね」と感想を語る。 今後の防衛ロードについては、「追いかけることが当たり前になっていたので、追いかけられる立場に慣れていないんです。どう考えても僕よりも知名度が高い人達と闘っていくことになると思うんですけど」とはにかみながらも、船木誠勝、スーパー・タイガー、村上和成といった格上の名を挙げた。 その後、後輩のタイガー・クイーンの入場曲が会場から流れてきたのを聞いた間下は「クイーンの試合を見てあげてください」と自らコメントを打ち切って記者陣にリングへ戻るよう促すという謙虚で優しい姿勢を見せ、静かに会場を後にした。