2日以内に台風発生の恐れ=中央気象署 台湾に影響の可能性も
(台北中央社)中央気象署(気象庁)は20日、フィリピンの東の海上にある雲域が勢力を増し、今後2日以内に熱帯低気圧や台風に発達する恐れがあると発表した。予想進路はいまだ不確定だとした上で、フィリピン・ルソン島の北側を南シナ海に抜けるか、向きを北に変えて台湾東部の海上に接近する可能性があるとした。 同署の葉致均予報官は、フィリピンの東の海面水温や大気について、雲域の発達に必要な条件がそろっていると説明。秋以降は高気圧の南下や前線、太平洋高気圧などの要素が複雑に台風などの進路に影響するため、同署として継続して観察すると述べた。 このほか、北東の季節風が20日の早朝に強まった影響で、北部・新竹以北や北東部・宜蘭ではこの日の予想最高気温が25~26度に落ち込んだ。葉予報官によれば季節風は21日には弱まり、北部・北東部の予想最高気温は約28度に戻るものの、22日の夜から23日にかけては再度強まり、北部・東北部の予想最高気温は24~25度になる見込み。その他の地域では大きな変化は見られないという。 (張雄風/編集:田中宏樹)