<田中真弓>映像演技は「70歳、新人です」 「虎に翼」出演は新たな挑戦 「うれしくてしょうがない」
伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)で、花江(森田望智さん)の実家・米谷家で働いていた女中の稲を演じる田中真弓さん。寅子(伊藤さん)の新潟への赴任を機に、再登場を果たすこととなった田中さんに、朝ドラ出演への思いを聞いた。 【写真】清潔感ハンパない! “花江ちゃん”森田望智、笑顔×ノースリーブワンピ姿
◇主演の伊藤沙莉に感激「笑い声に救われます」
稲は第33回(5月15日放送)で、故郷の新潟に帰ることになった。第二次世界大戦が終わり、裁判官となった寅子は、紆余曲折を経て新潟地家裁三条支部に赴任。仕事に家事、育児に追われる寅子のために、稲が“助っ人”として再び登場した。
新潟編で再登場すると説明は受けていたが、「本当なのかな? 出てくる隙(すき)があるのかなと思っていました。だいぶ間が空きましたが、台本をいただいたときはうれしかったです」と不安もありながら、次の撮影を楽しみにしていたという。
これまでの登場回では、出番が少なく稲の人物像が描かれることもほとんどなかった。
「いろんな苦労をしてきた人ですが、すごく陽気な人なんです。最初はあまり感じられませんでしたが、はなから愉快な人だったんだなって。最初のうちからその片りんを見せられればよかったですが(笑い)」
再会した寅子を演じる伊藤さんとは今回が初共演。田中さんは「やっぱり仕事ができる人」と感じているという。
「私が映像作品に慣れていないので、次に何をすればいいのか、分からないこともあるんです。そういうときに沙莉ちゃんが気を使ってくれたりして。一番疲れているでしょうけど、とにかく明るいですし、沙莉ちゃんの笑い声に救われます」
◇「おはなはん」で役者へ憧れ 「18歳になったら主役に抜てきされると思ってた」
田中さんの朝ドラ出演は、2019年度前期の「なつぞら」以来、5年ぶり。声優としては人気アニメ「ONE PIECE(ワンピース)」のモンキー・D・ルフィ役などで知られ、舞台も精力的にこなすが、映像での演技に関しては「70歳、新人です」と笑う。