コスモスポーツは「マツダの飽くなき挑戦の原点」 愛好家から寄贈、再び走れる状態へ
自動車部品製造の南条装備工業(広島市南区)は、マツダが初めてロータリーエンジン(RE)を搭載した量産車コスモスポーツを同社に寄贈した。マツダは走れる状態に復元し、展示を検討する。 【画像】マツダに寄贈されたコスモスポーツ コスモスポーツは1967年の発売。南条装備工業はドアの内張りなど内装部品の開発に携わった。88年ごろに中古車を購入し、南條泰前会長が愛用したという。往年の名車の復元事業を進めているマツダから昨年、寄贈の打診を受けた。 マツダは整備してマツダミュージアム(南区)やファン向けのイベントで披露する予定。 20日、広島県安芸高田市にある南条装備工業の施設で寄贈式があった。同社の加藤巧取締役専務執行役員は「REを開発したスピリットを全国の人に感じてほしい」と託した。マツダの藤家豊コーポレート業務本部長は「コスモスポーツはマツダの飽くなき挑戦の原点。復元してまた走らせたい」と話した。
中国新聞社