【今週出走予定の3歳馬】あの名牝の最後の仔が阪神で初勝利を狙う!
◆3月2日の出走予定馬 ●1勝クラス・中山芝1600m アフィリオン(牡、サトノダイヤモンド×イストワールファム、美浦・古賀慎厩舎) 東京芝2000mの新馬戦は大外16番枠から果敢に先手を取ると、上り3Fを11秒6-11秒2-11秒3の速いラップでまとめ楽々逃げ切り。2~5着馬が全て勝ち上がっており評価できる一戦だ。ただ前走の若竹賞は人気を裏切っている。 「若竹賞は前半から折り合いを欠いており、直線は早々と失速。母系はスピード優先のマイラータイプで、距離短縮で見直せる」と記者の話。スピードを生かせる中山マイルで、再度注目したい。鞍上は戸崎騎手。 スパークリシャール(牡、スワーヴリチャード×スパークオンアイス、美浦・小島茂厩舎) おじリオンリオン(G2を2勝)、メドウラーク(七夕賞勝ち馬)。デビューから3戦連続2着と惜しいレースが続いたが、4戦目で待望の初勝利。格上げ初戦の前走は勝ち馬ソンシには離されたものの、2着とは0・1秒差の3着に入っている。4か月ぶりのレースを一叩きし、前走以上の走りを期待できる。 ●未勝利・中山芝2200m タンゴバイラリン(牡、イスラボニータ×リベルタンゴ、美浦・栗田厩舎) 新馬戦はメンバー、時計ともにハイレベルで、ジャスティンミラノ(共同通信杯勝ち馬)、ヘデントール(2戦目を圧勝)に続く3着。本馬も初勝利は簡単と思われたが、2、3戦目ともに好タイム決着のレースで2、3着と、なかなかレースに恵まれない。末脚の威力は上のクラスでも通用するもの。今度こそ初勝利を決めたい。 ●未勝利・中山ダート1800m エーリアル(牝、リアルインパクト×サダムグランジュテ、美浦・西田厩舎) 母は5勝。芝の2戦は4、10着で、3戦目はダートを選択。すると好位追走からの2着入線と、初めて連対を果たしている。この結果から4戦目もダート戦に出走。慣れを見込めるダート2戦目で、更に前進だ。 ●未勝利・阪神芝1800m エボルヴィング(牡、ハーツクライ×リリサイド、栗東・藤原英厩舎) 全姉リスグラシュー(有馬記念などG1を4勝)。年末の新馬戦は、ベラジオボンドから3馬身差の2着。敗れはしたものの1分48秒0(阪神芝1800m)の走破時計、3着のソルトクィーンが次走を好タイムで勝利していることから、中身は上々だ。 「上同様に晩成タイプと思われるが、新馬戦も2着に好走。未勝利クラスはすぐに突破できるだろう。牡馬にしては大きくなく、素軽いフットワークで軽い馬場向き」と記者の話。姉のリスグラシューは新馬戦2着後の2戦目を圧勝し、後の活躍に繋げている。本馬も2戦目で順当に勝ち上がりたい。鞍上は川田騎手。 グランスカーレット(牡、ロードカナロア×ダイワスカーレット、栗東・大久保龍厩舎) 母はG1を4勝。おじダイワメジャー。2月4日のデビュー戦は出遅れて後方から進めるも、直線で目立った脚を使えず9着。ただ自身を含め良血馬揃いの好メンバーで、着順ほどの悪い評価をする必要はない。2戦目の実戦で変わり身を望みたい。鞍上は松山騎手。 ●未勝利・阪神芝2200m ヴィスマール(牡、ブリックスアンドモルタル×オーマイベイビー、栗東・奥村豊厩舎) 半兄ステラヴェローチェ(重賞2勝)。デビューから連続2着し、今回は約3か月ぶりのレースとなる。前走で3着のウォーターリフトが後にシンザン記念3着、きさらぎ賞2着と活躍しており、本馬も負けていられない。鞍上はムルザバエフ騎手。 ●未勝利・阪神ダート1800m ビスクウィザード(牡、マインドユアビスケッツ×ララベル、栗東・高柳大厩舎) 母はJBCレディスクラシック勝ち馬。デビューとなった東京ダートマイル戦は3着。いい位置でレースを進められたものの、勝ち馬からは離されてしまった。マイルの距離も短かったようで、今回は1F伸ばし1800m戦を選択。初戦に続いてルメール騎手騎乗は、期待の高さの表れだ。 ◆3月3日の出走予定馬 ●アルメリア賞・阪神芝1800m ギャンブルルーム(牡、キズナ×シャンデリアハウス、栗東・大久保厩舎) 宝塚記念デーの新馬戦を勝利し、札幌2歳Sは3着。ここまでは良かったが、京都2歳Sは2番人気の支持を受けながら11着と、まさかの大敗を喫している。間隔を開け、しっかり立て直しての一戦。京都2歳S12着のパワーホールは共同通信杯3着、13着のルカランフィーストは若竹賞1着と、自分より後の2頭は次戦で巻き返しており、今度は本馬の番だ。鞍上はムルザバエフ騎手。 ●未勝利(牝馬限定)・中山芝2000m ポルトフェリス(牝、エピファネイア×ポルトフィーノ、美浦・栗田厩舎) 母はエルフィンS1着。半兄ポルトドートウィユ(重賞2着2回)。年末の新馬戦は、勝ち馬から0・2秒差の3着。超スローペースということもあり差を詰めるのに苦労したが、ゴール前では鋭い脚を見せていた。 「母の産駒は総じて気性が難しく、それを考慮してまだハードに攻められていないが、能力的には水準に達するレベル。瞬発力というよりは持久力型」と記者の話。約2カ月半間隔は開いたが、追い切りの内容も良く、2戦目でしっかり勝ち上がりたい。鞍上はルメール騎手。 パロサント(牝、ロードカナロア×パララサルー、美浦・国枝厩舎) 昨秋のデビュー戦は大敗を喫したが、3か月の間隔を開けた2戦目で大変身。勝ち馬には離されたものの2着を確保は、10番人気を考えれば大健闘だ。前走を使った反動も無いようで、中2週での出走。母のパララサルーはアネモネS、紫苑Sを勝つなど中山で4戦4勝。血統から、中山変わりもプラスになりそうだ。鞍上は菅原明騎手 ●未勝利・中山芝1600m ピックアチェリー(牝、モーリス×チェリーヒロイン、美浦・和田正厩舎) ここまで4戦し、2着2回、3着1回の好成績。2回の2着は勝ち馬と時計差無しの接戦で、未勝利戦にいる馬ではない。年末以来のレースとなるが、1週前の追い切りは上々で仕上がりは問題なし。鞍上にルメール騎手を迎え、初勝利は目前だ。
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