「職業的で悪質な犯行」 認知症のお年寄り狙い火災報知器を何度も訪問販売 20代兄弟に執行猶予付き有罪判決 大阪地裁
認知症の高齢者らの家を何度も訪れ、取り替える必要のない火災報知器の電池を交換するなどとうたい、現金をだまし取ったとされる兄弟に対し、大阪地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。 野﨑永遠被告(26)と弟の宇宙被告(25)は2022年11月から23年5月にかけて、大阪市内に住む認知症や耳の聞こえない高齢者らの自宅を何度も訪問し、取り替える必要のない火災報知器の電池を新品に交換するなどとうたって、7人から計391万円あまりをだまし取った罪などに問われていました。 実際には新品ではなく、中古の電池に取り替えていたということです。 これまでの裁判で兄弟は起訴内容を認め「売り上げ至上主義になってしまっていた」と述べていました。 一方、検察側は「社会的弱者を狙った犯行で、強い非難に値する」として、兄弟にそれぞれ懲役4年6ヵ月、懲役3年6ヵ月を求刑していました。 6日の判決で大阪地裁は「同種の手口を繰り返していて職業的で悪質な犯行」とした一方、「被害者のうち2人と示談が成立している」などとして永遠被告に懲役3年、執行猶予5年を、宇宙被告に懲役3年、執行猶予4年を言い渡しました。
ABCテレビ